宝石サンゴの種類を教えて |
生物学上の分類で、花虫網八放サンゴ亜網ヤギ目サンゴ科に属するサンゴであり、宝飾品として加工されるサンゴであることとされています。 ベニサンゴ(Corallium rubrum)・アカサンゴ(Poracorallium japonicum)・モモイロサンゴ(Corallium konojoi)・シロサンゴ(Corallium konojoi)・深海サンゴ(Corallium sp.)・ミッドサンゴ(Corallium laauense:アカボケと呼ばれる種)・ミッド珊瑚(Corallium secundum シロボケと呼ばれる種) 上記7種。 ※深海サンゴは学名に対する名称ではなく通称とのこと。 |
日本で宝飾に用いられている珊瑚の種類と名称を教えて |
【Q宝石サンゴの種類を教えてください】で回答させて頂いた生物学上の分類で、花虫網八放サンゴ亜網ヤギ目サンゴ科に属するサンゴであり、宝飾品として加工されるサンゴであることとされています。 ベニサンゴ(Corallium rubrum)・アカサンゴ(Poracorallium japonicum)・モモイロサンゴ(Corallium konojoi)・シロサンゴ(Corallium konojoi)・深海サンゴ(Corallium sp.)・ミッドサンゴ(Corallium laauense:アカボケと呼ばれる種)・ミッド珊瑚(Corallium secundum シロボケと呼ばれる種) 上記7種。 また、アクセサリーやジュエリーに用いられている珊瑚(宝石サンゴ)は、その色合いによって、大まかに「アカ・モモ・シロ」と三区分されますが、中間色や或は模様等の入り方によって細かく分類され取引が成されています。 赤珊瑚・血赤珊瑚・桃色珊瑚(桃珊瑚)・シロ珊瑚・シナ海珊瑚・ミッド珊瑚・ボケ珊瑚・地中海珊瑚(胡渡り/サルジ・サルジレッドとも呼ぶ)・マガイ・ボケ・アカボケ・シロボケ・ガーネット(ガーネ)・スカッチ・ミス・深海・ス珊瑚(ムシクイ珊瑚)ゴールドコーラル・ブラックコーラルも用いられています。 |
珊瑚の真贋(真偽・本物かどうか・模造品の見分け方)について教えて |
大変難しいご質問です。 珊瑚が原木の状態である場合、長年珊瑚に従事している加工業者及び職人でありましたら見分けることは容易であると思います。しかし、例えば指輪のルースとして、エンハンスメントやトリートメントが施され、既に素地が判別し難い特殊加工がされている状態であったり、巧妙に製造された模造品を外観で判別し見破ることは大変難しいことです。 近年では、科学技術が発達し材質の異なる成分を判別することができる【非破壊分析が可能な蛍光X線分析装置】が開発され活躍しているとのことです。 この装置は、多元素を非破壊分析することが可能であるため、文化財や鉱物資源の調査に多く使われているそうですが、特殊専門機関である為、費用等の面で一般向けではありません。 無論、費用は掛かりますが、「天然さんご」で有るか否かの鑑定は、信頼の於ける宝石鑑定機関でご相談されることをお薦めしております。 |
通信販売でイソバナ珊瑚という赤い珊瑚のネックレスを購入しましたが宝石サンゴでしょうか? |
宝飾用として加工されている宝石サンゴは、生物学上の分類で、花虫網八放サンゴ亜網ヤギ目サンゴ科に属するサンゴであり、宝飾品として利用されているサンゴであることとされています。 イソバナサンゴは、ヤギ目サンゴ科に属したサンゴではなく【ヤギ目イソバナ科】ですが、天然素材のアクセサリーとして市場に出ているようです。 赤色は、お顔映りを華やかに演出してくれる素敵なお色。 どうぞ、沢山お洒落をお楽しみ下さいませ。 |
赤珊瑚は温泉に強いですか? |
赤珊瑚に限らず、すべての珊瑚を温泉に浸すのはご遠慮下さいませ。 宝石サンゴジュエリーを装着されたまま温泉に入浴されますと、艶や輝きが消えてしまったり、宝石サンゴの主成分である炭酸カルシウム(微量の炭酸マグネシウムを含む)が温泉成分の何らかに反応し、変色の原因に繋がることもあるようです。 珊瑚アクセサリー・珊瑚ジュエリーはデリケートなお品でございます。 |
様々なショップで白珊瑚(白いサンゴ)を見ることがありますが、白珊瑚は、問題になっている白化現象が起きたサンゴのことですか? |
近年話題となり問題化している「サンゴの白化現象」は、深海に生息している宝石サンゴではなく、サンゴ礁を形成する造礁サンゴのことです。 造礁サンゴ自体は動物ですが、褐虫藻と呼ばれる藻類を体内に共生させ、その光合成生産物に依存して生きている生物で、体内の共生藻が光合成をするために必要な光が届く浅い海に生息しています。 造礁サンゴの白化は、環境ストレスにより褐虫藻の光合成系が損傷され、サンゴが褐虫藻を放出することにより起こります。サンゴの白い骨格が透けて見え、白くなってしまう為、「白化」と呼ばれるそうです。 環境が回復すれば造礁サンゴは褐虫藻を再び獲得し共生することによって健全な状態に戻るそうですが、環境が回復せず白化が長く続くと造礁サンゴは死んでしまいます。 近年の研究に基づき、宝石サンゴである白珊瑚のカラーは、ベースとなる炭酸カルシウムに起因するといって疑いの余地なしとのことです。 夫々の白珊瑚(宝石サンゴ)のカラーは、自然が生み出したナチュラルカラーです。 |
造礁サンゴが加工に向かないのはなぜ? |
宝石サンゴは「深海の宝石」と称されている様に、その生息域は、水深数十メートルから数百メートル。中には千メートルに生息している種類もあります。 「深海」と申し上げますと、数千メートルもの深い海をイメージされることも少なくありませんが、水深約75メートル〜1500メートル程の「浅い深海」に生息しているそうです。 宝石サンゴの加工は、その緻密に形成された骨格を用いて宝石に加工されています。 長い歳月を経て緻密に形成された根元部分の骨格は、簡単に折れることも崩れることもありません。 骨格が緻密に形成されるがゆえに、その成長速度はとても遅く、年:数ミリ程度と言われ、加工出来るサイズに成長する迄には長い歳月を要します。 サンゴ礁のサンゴ(造礁サンゴ)は浅い海に生息し、主に六放サンゴ亜綱イシサンゴ目に属する種類で構成されているそうです。 褐虫藻と呼ばれる藻類を体内に共生させるのも特徴で、その光合成生産物に依存して生きている生物であり、体内の共生藻が光合成をする為に必要な光が届く浅い海に生息しています。 硬い骨格を持っていますが、中がスカスカで緻密に形成されておらず、中にはボロボロと崩れてしまう場合もあるとのこと。その為、造礁サンゴの成長は速く、成長速度が速い種類では、約15〜20センチメートル/年であるそうです。 加工し研磨しても光沢は出ませんし、むしろ崩れる場合が多い為、加工には不向きです。 |